お茶のおいしい入れ方

お茶の入れ方しだいで、お茶の有効成分、栄養成分や旨味を上手に引き出すことが出来ます。

ほとんどのお茶の有効成分は2煎目までに出てしまいます。たとえばカフェイン・ビタミンC・テアニンなどは、1煎目で60%以上が、2煎目で15%が出てしまいます。ですから3煎目以降のお茶は、おいしくないばかりか、ほとんど有効成分がないということです。

 

 お茶の葉

深蒸し茶がおすすめです。

このお茶は、お茶だという常識を破って、お茶本来の味の良さだけを追求して作られた煎茶です。特に葉の芯まで深く強く蒸すため、揉む内に粉っぽくなることが難点ですが、鮮やかな緑色の、コクがありソフトな甘味があります。「深蒸し茶」でなければ味わえない特徴です。
 お茶の保存

お茶は販売されるまでは、冷凍または低温で品質管理され、ほとんど品質は変わりませんが、開封後は、どんなによいお茶でも日増しに品質が低下します。茶筒などの密封容器にいれ、涼しいところで他の食品の匂いがうつらないようにして保存します。

 

 お茶の量

ぜいたくに使った方が味は良くなります。だいたい3人分6g位が目安です。

 

 お湯の温度

お茶は入れたときの温度が高いと、渋みのある味になり、低いと甘味のある味になります。
煎茶で70度位(ポットのお湯を少し冷ましたぐらいの温度)が、おいしく飲めます。

水で出したお茶は、渋みがほとんどなく、甘味のあるお茶が入れられます。

 

 
 

水がおいしいことも大切な条件です。
軟水の自然水がいちばんいいのですが、ちょっとした工夫で水道水でもおいしく入れられます。

水道水には、カルキ臭のもとになっている塩素や悪臭があります。このまま沸かしたお湯では臭みが残ってしまいます。

一晩汲み置きした水や、浄水器で濾過した水でお湯を沸かします。このとき、沸騰してから3分~5分間はそのまま沸かし続けます。沸騰している間に水道水のあの不快な臭いが消え、まろやかなおいしいお茶が飲めます。

 

水道水の中に備長炭を入れると、カルキ臭のもとになっている塩素や悪臭を、木炭のすぐれた吸着力で吸収・分解して、不快なにおいが消え、安全でおいしい水に生まれ変わります。
やかんや電気ポットに備長炭(水1㍑に対し長さ8㌢位)を入れ、お湯を沸かします。
沸かす水も予め炭で脱臭しておいたものを使うと、いっそうおいしくなります。
 

 急須

深蒸し茶は、葉がこまかいため従来の急須や土瓶ではどうしてもお茶がつまります。
お茶がつまると湯残りのため、茶の葉がひらきすぎおいしく飲めません。

そこで、深蒸し茶専用の急須がお薦めです。
この急須は、お茶がつまらないためおいしくいれられます。また、湯残りがないから二煎目もおいしくお飲めます。